エッチングとは?

美術技法としておなじみ

エッチングといえば、多くの人にとっては学校の美術の時間に耳にしたことのある言葉かもしれません。
エッチングとはもともと「彫ること」とか「刻むこと」といった意味を持つ言葉です。現在では一般に「酸洗い」という工程を含む金属加工の技法を指す言葉として広く使われています。
「酸洗い」とは、金属の表面に酸をかけることで、腐食作用を引き起こすことをいいます。この際、防食作用のある薬剤で表面の一部を覆っておけば、その部分だけが腐食せずに残ります。すると表面に凹凸ができることになります。
美術技法としてのエッチングの場合、銅版の全体に防食剤を塗布した後、ニードルを使って表面を削るようにして絵や文字を描きます。その後、酸洗いを施すと絵や文字の部分だけが腐食して凹みます。これを版画の原版に使用したのがエッチング版画です。

電子機器の中にも使われている

現在、エッチングは美術の世界にとどまらず、工業技術の分野でも利用されています。よく知られているのは電子機器に使用されているプリント基板ですが、非常に目の細かい金属製のフィルターなどを制作する際にも用いられます。
プリント基板などを作る際は、フォトマスキングと呼ばれる技法がよく使われます。これは、写真プリントを作る時と同じような原理で金属板の上に防食剤を焼きつけるというものです。これを酸で洗った後に化学洗浄処理を行えば、マスキングを施した部分だけが回路となって残ります。
同様の製品を作る方法としては、他にレーザー加工やプレス加工などがあります。これらの技術と比べた場合、エッチングには作業コストが割安であること、金属板へかかる負荷が軽微なため加工時に変形が起きにくいことといった利点があります。

塗装剥離の原因は、経年劣化のほかにもリン酸塩皮膜処理が不十分であることも可能性として考えられます。塗装下地にもなるリン酸塩皮膜は、金属と塗装の密着性を向上させる重要な役割を担っています。

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